一目十万本。ここは信州千曲市、日本一のあんずの里

あんずの花

ここ、信州・千曲市では、あんずの小さな花が春の始まりを告げにやってきます。
千曲市北東部の森・倉科・生萱地区は、【日本一のあんずの里】と言われ、
上平(うわだいら)展望台からは【一目十万本】と称されるほどの花景色を見ることができます。
  このあんずは、松代藩主真田幸道侯公の元へ輿入れした元禄時代伊予宇和島藩の藩主伊達宗利公の娘 豊姫が、
故郷の春を想い持参した種を撒き育てたのが始まりといわれております。
  その後、杏の種の中の【杏仁】がその時代和漢薬の咳止めとして珍重されていたため、松代藩があんずの栽培を積極的に奨励し、この見事な杏林ができたといわれております。
善光寺平の雪がなくなると、この山間の里は淡い桃色のあんずの花でピンクに染まります。

あんず祭り

  圧倒されるようなピンクに染まったあんず畑。
あんずの花は、つぼみのうちは鮮やかなピンク色をしており、徐々に薄く白くなっていきます。したがって、あんずの花は満開少し手前の七分、八分咲きの方がむしろ見頃です。

開花にあわせて例年【あんず祭り】が開催されます。
あんず姫(豊姫)興し入れ行列や 杏の花ライトアップがおこなわれます。

開花時期は、 例年は4月中旬頃が見頃ですが、年ごとにかなり変動します。
あんずの開花は、大雑把に梅の開花と桜の開花の間のちょうど中間ぐらいでしょうか。

この時期には他にも桃の花などの花木・果樹も開花時期を迎え、里の春を満喫できます。

あんず狩り

平成23年度
6月19日(日)〜7月10日(日)頃
入園料 800円〜(あんずの実食べ放題1kgのお土産付)